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かんぴょう作りに励む
 天理の農村を山の辺の道に沿って歩いた先に、清水照夫さんの加工場がありました。「持ってみるか。」と手渡されたのは、西瓜(すいか)ほどもある黄色い果実。干瓢(かんぴょう)でした。けれども、その大きさほどには重さはありません。かんぴょうは、ウリ科ユウガオ類のふくべの果実を紐状にして干した乾物で、寿司や煮物に用いられる古くからの食品でした。江戸時代から伝わるかんぴょうの生産地は関西一円でしたが、現在は栃木県などの関東地域にその生産を奪われています。

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山の辺の道の農業の生活は、草木豊かな自然の中にあります。

 かんぴょうを作って4年という清水さん。夏の盛りの7月から8月にかけて収穫し皮むきを行い、その後に干して味付けしてかんぴょうが仕上がります。皮むき機に掛けられた干瓢は次々にその身を細めて行きます。どこまで皮をむけば種になるかは長年のカン。昔は工具でひとつひとつ皮をむいていた。清水さんはかんぴょう作りを通じて「体験」が重要であることを得たそうです。自身で実際に育て、そして作ることは体験してみないと分からない。まだまだ分からないことは多くあるそうです。最近はこの地域でも兼業農家が増え、また農業に従事する人も減少しています。若者は、どうしても都会に出てしまいます。「若い人がいなくなるのは寂しい」と清水さん。「農作物が売れて、農業で自立した生活ができてこそ地域は活性できる」と清水さんには農業に対する愛着と強い思いがありました。

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皮むき機に掛けられた干瓢は、あっ言う間にその身を細めて行きます。
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干した後に袋詰めされたかんぴょう








































































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